メモ:放射線、原子力発電所
放射線など調べたメモ
更新はしていく
放射線はDNAを傷つける。DNAには修復能力がある。しかし修復にミスがあると癌や突然変異が現れる。
DNAが修復できないとその細胞は死ぬ。死んだ細胞の場所が臓器なら増殖した正常細胞に置き換わり、大きな障害はない。しかし細胞が大量に死ぬと臓器そのものが死んだり、人も死ぬ。
X線のエネルギーを熱エネルギーに変えると、体の温度をほんの少しだけ上げる程度である。しかし熱エネルギーは体のすべての分子を均等に振動させるのに対し、放射線のエネルギーは集中しているため放射線のエネルギーで、細胞内の化学結合を切ることが出来る。
人間が6~7Sv(シーベルト)以上の放射線を浴びると99%以上の人間が死ぬ。100Sv以上では2,3日で死ぬ。 3~4Svでは50%の人間が死ぬ。
250mSv以下では急性の臨床症状は現れないため、この値がしきい値となっている。
しかし100mSvでも急性の症状(脱毛、嘔吐、紫斑、口内炎)が現れたケースもある。
晩初性障害といい、数年後、数十年後に影響が出てくることもある。
原子力発電
コイルの内側に磁石を置き、それを回転させて電気を作る。(磁束密度の変化?)
磁石を回転させる力として蒸気を使う。
ウラン235に中性子を一つ当てるとウランの原子核が2つに分かれ、中性子が2,3個と熱が出る。この中性子をうまく調節しウラン235に次々当てていくと核分裂反応が定常的に起こる。その時発生する膨大な熱でお湯を沸かし、蒸気を発生させる。タービンが回り発電する。
原子炉の中に燃料棒を入れる。核分裂を起こすと、燃料棒に放射性の核分裂成分(死の灰)が溜まっていく。1年間原子炉を稼働させると一般人の摂取限度2500兆倍の放射性物質が炉心に溜まる。
核分裂の連鎖反応を定常的に維持するために、燃料棒の間に制御棒を入れる必要がある。しかしこの連鎖反応を一定に保つのは難しく、失敗すると核暴走につながる。チェルノブイリ原発事故はこれを失敗した。
メルトダウン(マスコミ用語)
冷却水が失われ空焚き状態になる→制御棒挿入失敗→ECCS(緊急炉心冷却装置)が作動しない→燃料棒が過熱され鉄の融点(2700℃)を超える→溶融した核燃料が容器を貫通して外部の地下水などと反応して水蒸気爆発→原子炉を破壊し、放射性廃棄物が大気に放出。
燃料棒が溶けるだけ。